Claude の新アーティファクト機能で、AIアプリを簡単に作ろう!
Claudeにお願いするだけで、用途特化型の「AIアプリ」を簡単に作れて、それをシェアすることができるようになりました。実際に、何か作ってみませんか?
私は、大学院生の頃(もう20年以上前です)、いわゆるAIに関する研究を行っていました。その後、博士号を取得し後、ソフトウエア会社を起業しました。このような経緯で、一昔前は、ゴリゴリとプログラムを書くことを行なっていました。
しかし、かれこれ10年以上、プログラムを書いていません。
ところが、最近、プログラミングを再開しました。そのきっかけは「Claude Code」でした。Claude Codeというツールを使えば、AIとやり取りしながら、サクッとプログラムを組み上げることができます。
一方で、「もっと簡単に、小さなアプリが作れたいいのに・・・」と思うこともありました。ClaudeのArtifact(アーティファクト)が、もう一歩、外部のツールと繋がるなどを実現できたら、一気に可能性が広がるのに・・・と思っていました。
ところが、今日(6月26日)、それが実現しました。
Anthropic社が発表したClaudeの新機能は、活用次第では、大化けする可能性があります。
新Artifact(アーティファクト)とは?
Claudeが「作るだけでなく、裏側でAI(もちろんClaude)が動く」アプリも作れるようになりました。
ClaudeにはArtifactという機能があります。非常に便利で、私は日々の業務で愛用しています。この機能は非常に評判が良く、ChatGPT、Google Gemini などが真似をして実装したほどです(彼らは、キャンバスと呼んでいます)。
このArtifactは、
美しく整形された文章を別ウインドウで表示し、特定の箇所を選択して修正を依頼できる
CSVデータを読み込み、Javascript、HTMLを駆使した分析ダッシュボードを生成
コードを書き出したものを表示
Webページを出力
SVGで図解を作成
などができました。
簡単な「アプリっぽい」ものなら、以前からできましたが、この機能に「裏側でClaudeが動かせる」ようになりました。これは、本当にすごいことです。
がしかし、ちょっとピンと来ませんよね?
Claude裏に「ある時」、「ない時」
ない時(以前の状態)
これまでも、ClaudeのArtifactでは、簡単なアプリを作ることができました。例えば、Markdown を HTMLメールに貼り付けられる形式に変換するWebアプリっぽいものを作ることはできました。
このWebページは、Javascriptで Markdown をHTMLタグに変換し、さらに style属性を追加するようなプログラムが仕込まれています。
もちろん、これでも「すごい!」と思えますよね。
しかし、Javascript だけでなく、さらに Claude の処理も関わらせることができます。これをClaude APIも使えると表現します。
ある時!(新しいArtifact)
Claudeが裏側に関われるということは、もっと賢いアプリを作ることができます。例えば、先のアプリであれば、Markdownに直す前に、「誤字脱字を修正して、わかりづらい部分を自動で書き直した上で、HTMLメールに変換」を実現することできます。
Javascriptだけでは、誤字脱字を見つけることはできません。もちろん、わかりづらいところを発見もできませんし、ましてや修正することもできません。
しかし、Claude(大規模言語モデル、LLM、AI )なら可能です。
つまり、アイデア次第で、「AIが組み込まれた、ちょっとしたアプリ」を簡単に作れるようになったということです。
試しに作ってみたものは、以下のとおりです。
(1) Learning by Doing 学習アドバイザー
隙間時間を使って、何かを学ぶためのアイデアを考えてくれます。
(2) 適応型学習クイズアプリ
学習したいトピックを選んで、答えると、その正答率をもとに、次の問題を難しくしたり、簡単にして出題します。カスタマイズして、自分のテーマ特化にすれば、実用的になるかも!
改めて、何がすごいのか?
1. 「技術的な壁」がない
サーバーの準備、ドメインの取得、デプロイ作業...そんな複雑な作業は一切不要
「こんなアプリを作って」と説明するだけで、Claudeがコードを書いてくれます
完成したら、リンク一つで誰でも使えるアプリになります
2. 料金を心配せず、AIアプリを公開できる
作ったアプリを誰かが使っても、作者に費用は発生しません
使う人が自分のClaudeアカウントでログインして使うので、費用は使う人持ち
これまでのように「APIの使用料が怖くて共有できない」ということがありません
3. 「改良し続けられる」
作ったアプリに問題があれば、Claudeに「ここを直して」と言うだけ
他の人が作ったアプリを見て、「これをベースに、自分用にカスタマイズ」も可能
まさに学び合いながら、創り合える環境です
自分専用の「痒いところに手が届くアプリ(AIが関わるような)」を作ると、生産性が大きく向上する可能性すらあります。
現在の制限と今後の期待
もちろん、現在はβ版なので、いくつかの制限があります:
外部のサービスとの連携はまだできません
データの永続的な保存はできません
利用できるのはテキスト処理が中心です
でも、これらの制限が将来的に解除されれば、可能性はさらに広がります。例えば、外部からデータを取り込めるようになれば、もっと幅が広がるでしょう。
始めてみませんか?「作る喜び」を体験する第一歩
このような技術の進歩を目の当たりにすると、**「時代に取り残されるのでは」**という不安を感じる方もいるかもしれません。
でも私は、これは不安に思うことではなく、ワクワクすることだと思います。
なぜなら、この変化は:
私たちの創造性を制限するものではなく
私たちの創造性を解放するものだからです
今日からできる小さな一歩
Claudeのアカウントを作って、この新機能を有効にしてみる
「こんなアプリがあったらいいな」を一つ思い浮かべてみる
Claudeに「〇〇なアプリを作って」と話しかけてみる
完璧を求める必要はありません。まずは**「AIと一緒に何かを作る」という体験**を味わってみてください。
実際に、どうやって作るのか?は、別の機会に紹介します。
お楽しみに!
この記事でご紹介したClaudeの新機能は、現在β版として提供されています。無料プラン、Proプラン、Maxプランのユーザーが利用できます。
記事の内容がまったく理解できなくて、Claudeに聞いたりしながら、新しいアーティファクトを触っていた。
VideCodingと同じ感覚で、こんなことしたい、作ってとお願いすると、勝手にコードを生成して作ってくれる。
ものすごい行数のコードを書いている
エラーもガンガン修正します。
すごい
とにかく、新しいアーチファクト、なんでもいいので、クリックして、お願いしてみるとわかります。
う〜〜〜、新しいArtifactがまだ理解できないな〜〜〜。