パソコンやスマートフォン、タブレットなどのデジタル機器は、私たちの生活になくてはならない存在になりました。年々使いやすくなり、一昔前なら専門知識が必要だった高度な作業も、今では誰でも簡単にできるようになっています。
例えば、写真の編集は以前なら高価な専用ソフトと専門的な知識が必要でしたが、今ではスマートフォンのアプリで美しい写真加工ができます。
動画制作も同様で、昔は業務用機材と専門技術が必要だったものが、今では誰でも手軽にクオリティの高い動画を作成できるようになりました。
プレゼンテーション資料の作成、Webサイトの構築、さらには簡単なプログラムの作成まで、直感的なツールで実現できる時代です。
多くの人がその便利さを享受し、日々の仕事や生活に活用していることでしょう。
しかし、同じツールを使っているにも関わらず、「なんとなく使っている人」と「高いレベルで使いこなしている人」の間には、信じられないほどの差が生まれているのも事実です。
「使いこなし」がもたらす圧倒的な違い
私の例を挙げてみましょう。ちょっとしたプログラムが書けるというスキルがあります。
先日、オンラインコースサイトを統合する必要がありました。手作業で進めるとすると、毎日数時間かけて2週間以上はかかりそうな作業でした。手順も複雑で煩雑、同じことの繰り返しで、眠気に襲われてミスをしてしまいそうな内容です。
しかし、仕事を整理してプログラムを書くことにしました。AIに情報を与えてプログラムを作成してもらい、実際の作業はたった半日で完了。プログラムの実行時間はわずか15分程度で、800以上のデータを移行することができました。
結果として、時間を大幅に短縮できただけでなく、退屈で機械的な作業を楽しく創造的な仕事に変えることができたのです。
また、アプリ連携、キーボード操作、タイピング、アプリの使い分けなどを駆使することで、一般的な作業スピードよりも圧倒的に早く仕事をこなせている自負があります。
AIの時代でも変わらない「差」の現実
最近のAIブームでも、同じような現象が起きています。ChatGPTやClaudeなどのAIは、誰もが使いやすい「チャット」という形で提供され、様々なノウハウや講座、書籍、YouTubeでハウツーが溢れています。
しかし、結局のところ、AIを使いこなす人と、なんとなく使っている人との間には、相当大きな差が出てしまうのです。
では、この「使いこなす側」になるためには、何が必要なのでしょうか?
圧倒的な差を生み出す3つのポイント
1. コピペを卒業する
多くの人は、意味もわからないまま表面的なハウツーを集めたり、誰かに作ってもらったものをコピペして書き換えるだけで満足してしまいます。あるいは、「あれ、なんか思ったよりも感動が少ない。でもこんなものか・・・」と受け入れています。
しかし、これでは常に「誰かが開発してくれたものをもらう立場」のままです。
真の使いこなしは、自分にベストフィットするものを作り出せるかどうかにかかっています。そこで大きな差が生まれるのです。
だからこそ、コピペやテンプレートの単純な書き換えから卒業することが重要です。
2. 使いながら仕組みを理解する
AIを例に取ると、大規模言語モデルの基本的な仕組みを理解しつつ、そのAIの「癖」や「性格」、「強み・弱み」を知ることが大切です。
持っている知識の限界や、思考できることの限界を把握し、その限界に合わせて人間が調整してあげる。この調整能力こそが、使いこなしの鍵となります。
そのためには、信頼できるAIを、あらゆることに使ってみる、限界まで使ってみることが大切です。AIインフルエンサーのように、「他のAIは死滅しました。今後は、OOOしか勝ちません」などと、毎週のように、いろんなツールを取っ替え引っ替えするのではなく、1つに絞り込む。そして、それを使い切ることが大切です。
なお、私がおすすめなのは、Claude です。使いこなし、使い切る価値があります。
3. 優れた例をたくさん知る
注目を集めるためのAIインフルエンサーの情報は、新しい技術を知るきっかけには良いのですが、それ以上は危険かもしれません。大袈裟な誇張が多いからです。
例えば、「たったこれだけで、AIがテトリスを作ってしまった!」といった派手な事例。実は、テトリスはゲームプログラミングの初心者向け課題として有名で、たくさんのサンプルソースやデモが存在します。つまり、AIが考えたというよりも、AIの記憶を引き出して出力しただけです。
一方で、自分にぴったりの何かを作ろうと思ったら、人間が情報を与えたり、作るステップを細かく分けてあげることが必要になります。
このような本当に具体的で実践的な使い方や例をたくさん知り、実際に試してみることで、言葉にできない、言語化できない学びが得られます。コツ、センス、暗黙知と言えるレベルの使いこなしこそが、圧倒的な差につながるのです。
まずは「コピペ卒業」から始めよう
では、どこから始めればよいのでしょうか?
まずは「コピペの卒業」から始めることをお勧めします。
その第一歩として最適なのが「ごめんね!メソッド」です。ごめんね!メソッドでは、振り返りのワークが2種類用意されています:
4つのポイントで振り返ること
まとめプロンプトを作ること
これを実践すると、次第に「コンテキストをたくさん与える」ことでAIの性能を引き出せるようになります。そして徐々に対話の回数も減らせるようになり、効率的に目的を達成できるようになります。
学び続ける姿勢が未来を創る
これからtoiee Labでは、「AIを前提とした、たくさんの教材」をオンラインコースで提供していく予定です。
もちろん、これらのコースは「本当に使いこなせる、高いレベルで使いこなせること」を目指したものです。安易なコピペや「簡単、学ばなくてもいい」といったアプローチではなく、確実に自分の実力を伸ばしていけるものを提供します。
デジタル時代において、ツールを「なんとなく使う」のか、「真に使いこなす」のか。その違いが、あなたの未来の可能性を大きく左右することになるでしょう。
まずは「ごめんね!メソッド」から始めて、コピペを卒業する第一歩を踏み出してみませんか?
まだまだ使いこなしたい!という方は、ぜひ「ごめんね!メソッド」をお試しください。そして、これから登場するハンズオン型のオンラインコースもお楽しみに!
これまで様々な場面で、テンプレのコピペで「何となく」使っていましたが、
ことAI(Claude)に関しては、対話を繰り返しながら、自分に合ったやり方や進め方で使うことができています。
その過程で、私にとって「めちゃめちゃ使えそう!」と思えるやり方や知識が、少しずつ溜まって来ました。
その内容が他の人にとって最適かは分かりませんが、「私にとっては」非常に使いやすかったり、便利だと思えるものになっています。
「自分にフィットしたものを、やりながら積み上げていく」のが、今、Claudeとやり取りしていて、とても楽しいです。